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動物別症例集 9ページ目

ボールパイソンの水疱病

概要
ヘビ類に多く見られる皮膚病で、水疱症、小疱性皮膚炎、壊死性皮膚炎、スケールロットなど、様々な名称があります。

原因
細菌感染が皮膚に成立すると発症します。
ダニや寄生虫感染、免疫低下などの内的要因と、ケージ内の多湿や換気不足、不衛生、ストレスなどの環境要因が関係することがあります。

症状
主に腹部の皮膚が赤くなったり、水ぶくれを形成し、それがはじけて潰瘍になったりします。
重度になると敗血症を引き起こし、命にかかわることもあります。

治療法
抗生物質の投与と患部の消毒がメインの治療法になります。
症状に応じて外用薬(塗り薬)を処方することもあります。
また、飼育環境の見直しも非常に重要です。

コーンスネークの尿酸結石による便秘

爬虫類が持つ総排泄孔という器官は排便、排尿、生殖(産卵など)の3つの機能を持ちます。
細長い身体を持つヘビは、尿と同時に作られる尿酸結石を詰まらせて便秘を引き起こしやすい動物です。
水分不足、運動不足、温度不足(パネルヒーターの上でじっとしている)などが尿酸結石による総排泄孔を詰まらせる原因として挙げられます。

便秘を引き起こしてしまうと食欲の低下などにつながります。
詰まった尿酸結石の取り出し方は、総排泄孔付近を押して出す方法、器具を総排泄孔に挿入して取り出す方法、手術による摘出などがあります。

日頃から記録をつけるなどして、正常に排便できているか観察してあげることが重要です。

カメの卵胞うっ滞

卵胞という卵のもととなるものがカメなどの爬虫類の卵巣では常に作られ、通常はそのまま退縮したり卵となって排出されます。
そのサイクルが何らかの原因で崩れてしまうと、卵胞が卵巣や卵管に大量にうっ滞した状態になります。

卵胞がうっ滞すると、他の内臓が圧迫されてしまい元気や食欲の低下、直腸脱や卵管脱などの症状を引き起こしてしまいます。

卵胞は殻が作られる前の卵であるため、特に甲羅をもつカメの場合、レントゲンで確認できないことも多く、診断には腹部のエコー検査が用いられます。

甲羅を開いて卵胞を含めた卵巣・卵管摘出する外科手術が治療法としては推奨されています。
また、手術が難しいような症例の場合はホルモン製剤を用いた内科療法も試されています。(爬虫類の卵胞鬱滞におけるリュープリン治療の可能性)

カメの卵塞

メスを飼育していて、食欲不振・嘔吐がみられた場合は卵塞の疑いがあります。産卵することが出来ず腹部を圧迫するので、落ち着きがない、暴れる、排泄物の減少などの症状が見られます。原因は産卵場所がなかった事や不適切な環境・餌などです。
 
診断はレントゲンで卵殻を確認する事によって診断します。多くは無精卵です。
治療は内科療法で、産卵を促進する薬(オキシトシン)を注射します。内科療法で反応しない場合は、外科処置になります。

カメの中耳炎

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)によくみられる病気です。目の後方の皮膚が突出するので、すぐに気付きます。水質の悪化や、細菌に汚染された餌が原因となり、中耳に細菌が感染し化膿します。通常は、元気・食欲などは正常です。

まず全身麻酔をした後に、突出している患部を切り、膿をだします。最後に消毒をして抗生物質を投与します。

予防としては定期的に水を交換して水質管理に気をつけます。また、カメは甲羅干しで体を乾かすことで体の清潔を保つので、全身が乾かせるような陸地を作りましょう。

リクガメの膀胱結石

脱水、高蛋白食、尿路感染などの原因で膀胱結石が出来てしまいます。

最初はほとんど症状を示しません。経過が長くなると、食欲不振、排便なし、ゼリー状尿の排出、などの症状が出ます。確定診断はレントゲンを撮ることによって結石を確認します。

治療方法は甲羅を切開し開腹手術によって結石を摘出します。

カエルの角膜白濁

カエルは眼の病気が多く、その理由のひとつとして眼がやや飛び出ていることがあります。眼球を保護する役目をする膜を角膜といいます。眼が白く濁る病気が カエルには多く、角膜リピドーシス(角膜脂質症)・角膜潰瘍・白内障(水晶体の白濁)などがあります。治療法は様々で、食事改善・点眼・外科手術などがあります。

カエルの直腸脱

下痢や消化不良、肥満などの要因が絡んで直腸脱(脱腸)を引き起こします。出てきてしまうとうまく排便ができなくなり、進行させてしまうとうっ血が起きて腫れてしまい、壊死してしまいます。

治療は、乾燥しないように湿らせた綿棒などでやさしく元へ戻すようにします。脱出が高度になってしまった場合や戻してもすぐに出てきてしまうようであれば、数針縫合します。

カエルの浮腫病

カエルでは風船病と呼ばれ、体の組織や体の中に水分が貯留していることを言います。この状態になると数日で亡くなってしまうこともあり、原因は感染症、内臓 疾患、栄養性疾患など様々です。治療方法は利尿剤の投与、抗生剤の投与、水分を直接抜くなどの対症療法になります。

最近食欲がない、痩せてきたなどの症状 がみられてきたらなるべく早めに病院に連れて行きましょう。

様々なストレス(輸送、不衛生な環境、飼育ケージの変化)や、外傷によって免疫力低下を起こすことで細菌感染が成立します。

皮下出血などを引き起こし、食欲不振、腹水、浮腫、皮膚の剥離が見られる場合があります。そして、全身に菌がまわり敗血症を引き起こし死亡する場合もあります。

治療は両生類用リンゲル液などで体液を補い、抗生物質の投与も同時に行います。

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