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動物別症例集 13ページ目

犬の東洋眼虫

結膜の奥や涙管の中、瞬膜の裏側に寄生する体長5~18mmの小さな白色の線虫を東洋眼虫といい、感染すると目ヤニ、結膜炎、流涙、瞬膜の炎症などを起こし ます。

人獣共通感染症として人にも感染する可能性があるので注意が必要で、点眼麻酔を行い、まぶたや瞬膜の裏側や奥をチェックし、直接虫体を摘出する方法 が主な治療法となります。

犬の色素上皮嚢腫

色,素上皮嚢腫とは前房と呼ばれる部位に黒い嚢胞が浮かんでいることをいい、この嚢胞が前房内を上下左右自由に動くのが特徴で、腫瘍との鑑別が必要です。

治療 は嚢胞の個数が多く視界のじゃまをする場合は外科手術が必要ですが、嚢胞の個数が少なく視界をじゃましなければ手術の必要はありません。

犬の皮膚組織球腫

犬特有の良性の腫瘍で、おもに1~2才の若い犬にみられ、ピンク色した半球型の単発性のしこりを皮膚組織球腫といいます。好発部位として顔や頭、耳、足先 などにできます。治療しなくても約8~12週間で自然に消失しまう事が多いですが、まれに徐々に大きくなっていくものもあります。

なかには外用コルチコス テロイド剤で縮小し、消滅するものもありますが、悪性腫瘍である肥満細胞腫との鑑別診断を厳密に行うために、外科的切除を必要とすることもあります。

犬の胆嚢摘出(胆石)

胆嚢摘出が適応される疾患として胆石症があります。胆嚢に異常が生じても初期にはほとんど無症状なので、定期的な健康診断で早期発見をする事が重要です。

重症の場合は総胆管の閉塞が起こり、黄疸が現れます。また、胆嚢破裂が起こると胆汁が腹腔内に漏れて腹膜炎を起こします。 軽度であれば胆汁の分泌を促進する利胆剤で内科治療をしますが、閉塞を引き起こしている場合は摘出が必要になります。予防としては高カロリー・高脂肪の食事やおやつに注意がしましょう。

犬の会陰ヘルニア

会陰ヘルニアは、5歳以上の雄犬に多く見られます。原因は不明な点も多いですが、男性ホルモンが影響していると考えられます。多くの場合は、ヘルニア嚢内に腸が出て、便秘や排便困難が見られるようになります。

治療は外科手術で、脱出した臓器を元の状態に戻し、筋肉の隙間を他の筋肉で塞ぎます。通所は同時に去勢手術を行います。
去勢手術を行うことで発生率は低下することがわかっているので、予防できる病気です。

短頭種の鼻腔狭窄

短頭種(ブルドッグ、ボストン・テリア、パグ、シー・ズー、チン、ボクサー、キャバリア等)に多い先天性異常です。鼻を鳴らして呼吸していたり、興奮時には酸欠になりチアノーゼになったりもします。

症状がある場合は、鼻腔を拡張させる外科手術を行います。

犬の膀胱結石

膀胱結石ができると、1回の尿量が減ったり、ほとんど出なくなることもあります。また、何度も排尿姿勢をとる様子があるのに尿が出ていないといった症状も見られます。尿が出ていない状態を、放置してしまうと急性腎不全となり、尿毒症を起こすこともあります。

膀胱結石の治療は、内科療法と外科手術があります。細菌感染を引き起こしている場合は、抗生剤や消炎剤を投与します。溶けにくい結石や、大きな結石の場合には、手術によって摘出します。

予防としては、結石ができやすい体質の場合は処方食が有効です。

犬の炎症性ポリープ

直腸・結腸の腫瘤性疾患で、しぶり、血便、便が細くなる等の症状が出ます。ミニチュア・ダックスフンドに好発します。

内視鏡下生検にて病理組織学的診断を行い、評価します。治療はピロキシカムの服用で内科的に治癒する場合もありますが、外科的に直腸粘膜プルスルー(引き抜き術)を行うこともあります。

犬の肛門嚢炎(肛門嚢自潰)

老化などで括約筋の収縮力が低下してくると、肛門嚢の内部に分泌物がたまりやすくなります。分泌物がたまってくると開口部が詰まるため、細菌感染を起こし、肛門嚢炎が起こります。

肛門嚢炎が起きると、お尻を床にこすりつける、お尻を舐める、などの行動が見られ、排便が困難になる場合もあります。悪化した場合には、肛門嚢が破れて膿や血が排出されます。

肛門嚢を絞って分泌物を排出させた後、洗浄し、抗生剤の全身投与によって治療します。良くならない場合では手術で肛門嚢を摘出することもあります。

月に1回は肛門嚢絞りをすることをお勧めします。

犬の脂漏症

脂漏症とは、全身の皮脂腺における皮脂異常を言います。状態によって、乾性と湿性に分類されます。寄生虫、マラセチア、アレルギー、性ホルモン分泌異常などの原因で起こります。

細菌性の皮膚炎を起こしやすくなり、外耳炎・皮膚のただれ・赤み・痒み・かさぶた・フケなどの症状を起こします。細菌感染を起こしたものを膿皮症といいます。

治療は、その原因に応じた治療を行い、同時に皮膚の症状にあったシャンプーや保湿剤を使用していきます。

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