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犬の胆嚢摘出(胆石)
胆嚢摘出が適応される疾患として胆石症があります。胆嚢に異常が生じても初期にはほとんど無症状なので、定期的な健康診断で早期発見をする事が重要です。
重症の場合は総胆管の閉塞が起こり、黄疸が現れます。また、胆嚢破裂が起こると胆汁が腹腔内に漏れて腹膜炎を起こします。 軽度であれば胆汁の分泌を促進する利胆剤で内科治療をしますが、閉塞を引き起こしている場合は摘出が必要になります。予防としては高カロリー・高脂肪の食事やおやつに注意がしましょう。
犬の肛門嚢炎(肛門嚢自潰)
老化などで括約筋の収縮力が低下してくると、肛門嚢の内部に分泌物がたまりやすくなります。分泌物がたまってくると開口部が詰まるため、細菌感染を起こし、肛門嚢炎が起こります。
肛門嚢炎が起きると、お尻を床にこすりつける、お尻を舐める、などの行動が見られ、排便が困難になる場合もあります。悪化した場合には、肛門嚢が破れて膿や血が排出されます。
肛門嚢を絞って分泌物を排出させた後、洗浄し、抗生剤の全身投与によって治療します。良くならない場合では手術で肛門嚢を摘出することもあります。
月に1回は肛門嚢絞りをすることをお勧めします。