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動物別症例集 12ページ目

犬の鼠径ヘルニア

お腹の中の内容物(臓器や脂肪など)が両足の付け根(鼠径部)にある隙間から飛び出てしまった状態を鼠径ヘルニアと言います。事故などによる外傷などで後天的に起こる場合と、遺伝などの先天的に起こる場合があります。ヘルニアが小さければ経過観察を行う場合もありますが、臓器(腸や膀胱など)がヘルニア内に出ている場合や、ヘルニア部分が拡大してる場合は外科手術が必要となります。

犬の胃捻転胃拡張症候群

胃がねじれて拡張してしまう急性の病気のことを胃捻転胃拡張症候群と言います。最悪の場合、死に至ることもあります。食後の激しい運動・多量の食事を一気に食べる・遺伝的要因などが原因で、どの犬種でも起こる可能性はありますが、一般的には胸の深い大型犬で起こりやすいです。症状としては落ち着きがなくなる・お腹が張る・よだれ・吐く仕草などが初期でみられ、立てなくなったり、ショック症状がみられる末期では死亡率が高いので注意が必要です。治療法は、手術による捻転の修復と固定術が必要になる事が多いです。

犬の第三眼瞼突出

第三眼瞼突出はチェリーアイとも呼ばれ、第三眼瞼(または瞬膜)の裏側にある腺が炎症を起こし、赤く腫れた状態のことをいいます。遺伝性・外傷性・腫瘍性など原因は様々ですがそのままにしておくと結膜炎や角膜炎になってしまいます。軽度であれば点眼薬で治療しますが、突出が重度だったり慢性化したりすると手術が必要になります。写真はポケット法というやり方です。

犬の踵骨骨折

かかとの骨が折れることを踵骨骨折といい、骨折の頻度としてはそこまで高くないのですが、アキレス腱が付いている非常に大事な骨でもあります。一般的にピンとワイヤーを使う外科手術が必要となります。

犬の臍ヘルニア

へそにあたる部分が膨らむことでいわゆる出べその状態となり、へその穴からお腹の中の臓器が皮下に飛び出してしまうものを臍ヘルニアといいます。脂肪だけ の軽症のもの(膨らみが小さく軽く押したらお腹の中に戻ってしまう)は様子を見るだけで平気なものもありますが、腸が飛び出してしまってる場合押しても戻 らないことが多く、腹痛や便秘などの症状が出てるときは腸閉塞などの緊急処置になる前に早めに穴を塞ぐ手術をしましょう。

犬の皮膚生検

皮膚病の原因がはっきりしない、治療に対して反応があまり見られない、または免疫介在性や腫瘍の病気を疑う場合などに皮膚生検を行う場合があります。


通常はパンチ生検などで局所麻酔にて皮膚の一部を切り取って病理検査を行いますが、性格や部位などにより全身麻酔が必要になることがあります。

犬の口腔内メラノーマ

皮 膚・口の中・足裏などにできる癌として一般に知られているものとして、黒色腫といわれるメラノーマがあります。場所により様々で、皮膚は良性、その他は悪 性のもの(悪性黒色腫)が多いです。

悪性のものは転移しやすく、外科的切除術(転移していない場合)、放射線療法、化学療法などの治療法があります。

犬のセミノーマ

犬の精巣腫瘍の1つで、精上皮腫とも言われる良性腫瘍をセミノーマと言います。10歳以降に発症することが多く、なかには雌性化の症状(お乳の張り、対称性脱毛、内股の色素沈着など)が出るものもいます。転移することは稀ですが、停留精巣の犬は精巣腫瘍を発症する危険性が高いので、若いうちの去勢手術をお勧めします。

犬の熱傷

皮膚を始めとする体表組織が、熱・化学薬品・放射線などにより、局所的に損傷を受けた状態を熱傷(やけど)と言います。原因としてストーブ、熱湯などの他に ペット用電気カーペット、ドライヤーなどによる低温やけどもあります。

熱傷には皮膚の損傷がひどいほど治癒期間も長くなり、重症度の分類(Ⅰ~Ⅲ度)に よって皮膚の損傷領域が区別されています。もし熱傷の症状がみられた場合は患部を冷やして早めに病院に行きましょう。

犬の腸重積

腸重積とは、腸管の中にそれに連なっている腸管の一部が反転してはまり込んで外と中に重なった状態となり、これによって腸管内の内容物が通過できなくなって しまうことをいいます。

大腸炎による下痢、腫瘍、異物などが原因となり、腹部の痛み、食欲不振、嘔吐、しぶりなどの症状がみられます。治療には外科手術が 必要となります。腸重積が重度になり腸閉塞になると緊急手術になるので注意が必要です。

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