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動物別症例集 12ページ目

犬の踵骨骨折

かかとの骨が折れることを踵骨骨折といい、骨折の頻度としてはそこまで高くないのですが、アキレス腱が付いている非常に大事な骨でもあります。一般的にピンとワイヤーを使う外科手術が必要となります。

犬の臍ヘルニア

へそにあたる部分が膨らむことでいわゆる出べその状態となり、へその穴からお腹の中の臓器が皮下に飛び出してしまうものを臍ヘルニアといいます。脂肪だけ の軽症のもの(膨らみが小さく軽く押したらお腹の中に戻ってしまう)は様子を見るだけで平気なものもありますが、腸が飛び出してしまってる場合押しても戻 らないことが多く、腹痛や便秘などの症状が出てるときは腸閉塞などの緊急処置になる前に早めに穴を塞ぐ手術をしましょう。

犬の皮膚生検

皮膚病の原因がはっきりしない、治療に対して反応があまり見られない、または免疫介在性や腫瘍の病気を疑う場合などに皮膚生検を行う場合があります。


通常はパンチ生検などで局所麻酔にて皮膚の一部を切り取って病理検査を行いますが、性格や部位などにより全身麻酔が必要になることがあります。

犬の口腔内メラノーマ

皮 膚・口の中・足裏などにできる癌として一般に知られているものとして、黒色腫といわれるメラノーマがあります。場所により様々で、皮膚は良性、その他は悪 性のもの(悪性黒色腫)が多いです。

悪性のものは転移しやすく、外科的切除術(転移していない場合)、放射線療法、化学療法などの治療法があります。

犬のセミノーマ

犬の精巣腫瘍の1つで、精上皮腫とも言われる良性腫瘍をセミノーマと言います。10歳以降に発症することが多く、なかには雌性化の症状(お乳の張り、対称性脱毛、内股の色素沈着など)が出るものもいます。転移することは稀ですが、停留精巣の犬は精巣腫瘍を発症する危険性が高いので、若いうちの去勢手術をお勧めします。

犬の熱傷

皮膚を始めとする体表組織が、熱・化学薬品・放射線などにより、局所的に損傷を受けた状態を熱傷(やけど)と言います。原因としてストーブ、熱湯などの他に ペット用電気カーペット、ドライヤーなどによる低温やけどもあります。

熱傷には皮膚の損傷がひどいほど治癒期間も長くなり、重症度の分類(Ⅰ~Ⅲ度)に よって皮膚の損傷領域が区別されています。もし熱傷の症状がみられた場合は患部を冷やして早めに病院に行きましょう。

犬の腸重積

腸重積とは、腸管の中にそれに連なっている腸管の一部が反転してはまり込んで外と中に重なった状態となり、これによって腸管内の内容物が通過できなくなって しまうことをいいます。

大腸炎による下痢、腫瘍、異物などが原因となり、腹部の痛み、食欲不振、嘔吐、しぶりなどの症状がみられます。治療には外科手術が 必要となります。腸重積が重度になり腸閉塞になると緊急手術になるので注意が必要です。

犬の東洋眼虫

結膜の奥や涙管の中、瞬膜の裏側に寄生する体長5~18mmの小さな白色の線虫を東洋眼虫といい、感染すると目ヤニ、結膜炎、流涙、瞬膜の炎症などを起こし ます。

人獣共通感染症として人にも感染する可能性があるので注意が必要で、点眼麻酔を行い、まぶたや瞬膜の裏側や奥をチェックし、直接虫体を摘出する方法 が主な治療法となります。

犬の色素上皮嚢腫

色,素上皮嚢腫とは前房と呼ばれる部位に黒い嚢胞が浮かんでいることをいい、この嚢胞が前房内を上下左右自由に動くのが特徴で、腫瘍との鑑別が必要です。

治療 は嚢胞の個数が多く視界のじゃまをする場合は外科手術が必要ですが、嚢胞の個数が少なく視界をじゃましなければ手術の必要はありません。

犬の皮膚組織球腫

犬特有の良性の腫瘍で、おもに1~2才の若い犬にみられ、ピンク色した半球型の単発性のしこりを皮膚組織球腫といいます。好発部位として顔や頭、耳、足先 などにできます。治療しなくても約8~12週間で自然に消失しまう事が多いですが、まれに徐々に大きくなっていくものもあります。

なかには外用コルチコス テロイド剤で縮小し、消滅するものもありますが、悪性腫瘍である肥満細胞腫との鑑別診断を厳密に行うために、外科的切除を必要とすることもあります。

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