HOME > エキゾチック外来

エキゾチック外来

エキゾチック外来

エキゾチック外来

当病院では、一般診療のほかにエキゾチックアニマルの診療にも力を入れております。

小鳥系

鳥の趾瘤症(バンブルフット)
鳥の趾瘤症(バンブルフット)

細過ぎまたは太過ぎなどの止まり木による偏った足底への負担や肥満、床が硬いなどが主な原因で起こる病気を趾瘤症といいます。すべての鳥類でみられ、生 活環境の改善がないと、細菌感染を起こして痛みにより立てなくなってしまいます。

生活環境などの根本的な改善が必要ですが、細菌感染や疼痛などには抗生物 質や鎮痛剤などの治療法があります。

セキセイインコの痛風
セキセイインコの痛風

タ ンパク質の過剰摂取や腎不全などが原因で、尿酸がたくさん血液中にたまり、産生された尿酸結晶の刺激によって起きる病気を痛風といい、間接型と内蔵型に分 かれます。また、オカメインコやコザクラインコでも少数見られます。

予防策は腎臓を保護することで、適度な保温、新鮮な水を十分与える、タンパク質の多い ごはんを避けてビタミンを多く含む野菜を与えるようにします。治療は、痛みを和らげ症状の進行を止めるような治療をしていき、痛風治療薬の経口投与とビタ ミン、ミネラルの投与を行います。

インコの嘴過長症
インコの嘴過長症

嘴形成不全は、嘴の過長、脆弱化、横または縦のストレスライン、変色や出血班などがみられるものをいいます。多くは肝機能障害や高脂血症によって起こります。PBFDでは特に上嘴が過長し、脆弱化します。

嘴の過長は、肝不全や、アミノ酸欠乏、PBFD、疥癬などによる成長板細胞の異常により、嘴のタンパクの合成異常が生じ、上嘴が過伸長します。鳥が診れる病院で、嘴のトリミングをしてもらい、基礎疾患を治療していきましょう。

ボタンインコのキサントーマ(黄色腫)
ボタンインコのキサントーマ(黄色腫)

キサントーマはオレンジ色の腫瘤として発見されます。原因は持続発情による高脂血症が関連し、外的刺激が加わることで発生します。翼端部のキサントーマでは、重量の増加で飛べなくなり、自咬も多いです。

治療は高脂血症の改善と発情抑制の内科治療を行いますが、効果がない場合には外科摘出を選択します。

セキセイインコのマクロラブダス症(メガバクテリア症)
セキセイインコのマクロラブダス症(メガバクテリア症)

多くの鳥類が胃に保有しているカビの一種です。しかし、感染していても必ず発症するものではありません。

症状は削痩・食欲不振・嘔吐・下痢・黒色便などの消化器症状が見られます。重症例では吐血を起こすことがあります。糞便検査によってマクロラブダスを検出します。治療はメガバクテリアを排除するための抗真菌剤と消化器症状に対しての対症療法をします。

健康チェック(体重測定、糞便検査)で早期に発見しましょう。

文鳥の卵塞症(卵詰まり)

卵詰まりは、寒冷や環境変化のストレス、高齢、低カルシウム血症、産道弛緩不全、卵管口閉塞、骨格異常、腹壁ヘルニアなど様々な原因で起こります。

症状は、元気・食欲の低下、膨羽、腹部膨満、排便障害、血液の付着した糞便などがみられますが、すぐに症状を示さない場合もあります。

診断は、他の腹部の疾患との鑑別や併発疾患を確認するためにもレントゲン検査が必要です。

治療法は、指で卵を押して強制的に排出させる卵圧迫排出処置があります。

セキセイインコの疥癬

疥癬症は鳥のくちばしや目の周辺の皮膚にカサブタのようなものができ、とても痒がります。特にセキセイインコに発症しやすいです。トリヒゼンダニ(寄生虫)による感染が原因で、痒いので鳥かごにこすりつけます。

治療法:週に1度の注射を約4~5回やります。

セキセイインコのそ嚢食滞
セキセイインコのそ嚢食滞

消化管の運動機能が低下するため、そ嚢内に食べ物や液体が溜まる病気です。ヒナに起こりやすく、食欲不振、呼吸困難、寝てばかりいるなどの症状がでます。原因は、不適切な餌の給餌、環境不良、感染症などです。

治療としては、器具を使って除去したり、胃腸の運動機能を改善する薬を用います。感染があれば、抗生物質や抗真菌剤を使います。

インコの肝疾患

飼育環境が発情しやすい状態であると鳥は持続発情状態となり、エストロジェンが持続的に分泌され、高エストロジェン血症を起こします。そして常に肝臓から血液中へ蛋白質が放出されることにより肝臓が疲労し、肝機能障害が起こってきます。

診断はレントゲンで肝臓の大きさや形状の評価を行います。高エストロジェン血症によって骨に過剰にカルシウム沈着を起こした状態を多骨性過骨症と言います。

治療は、飼育環境の改善や薬物による発情抑制と、肝臓薬の内服が必要です。

鳥の骨折

人が踏んだり、挟んだりすることによって、脚や翼を骨折することがあります。特にセキセイインコや文鳥は手乗りとなりやすく、人の後をついて回ることがこれらの事故の原因となります。
小鳥の骨折の手術は、折れた骨の中にピンを挿入して固定する方法が一般的です。術後はギプス固定をして、骨が回転しないようにします。
骨が癒合するのには、3週間ほどかかります。レントゲンで骨の癒合が確認できたら、ピンを抜きます。

ウサギ系

小動物系

ウサギの軟部組織肉腫
インコの嘴過長症

悪性腫瘍の一つである軟部組織肉腫は、皮下組織や筋肉などの軟部組織に発生します。発生部位は四肢・体幹・顔などさまざまです。この腫瘍は転移は比較的低いが局所浸潤性が高いと言われています。外科的切除が一般的な治療法ですが、広範囲に切除しないと再発する可能性があります。他の治療は抗がん剤や放射線治療などがあります。

アホロートルの異物
インコの嘴過長症

別名ウーパールーパーと呼ばれ、人気のあるペットとして知られています。しかし繊細な生き物であるため、飼い方を間違うと病気になったり最悪の場合死んでしまうこともあります。目の前にあるものを飲み込む習性があるため、アホロートルは床材として使用される石や砂を飲み込んでしまうことがあります。便と一緒に排泄されないと詰まったりしてしまうことがあります。そのような時は外科的摘出が必要になる事もあります。

フクロモモンガの裂傷
フクロモモンガは俊敏性に優れ行動範囲が広いため、狭いケージのなかではとくに体をぶつけたり落下したりしやすくなっています。また複数飼育の場合でも相性が悪いと喧嘩などで傷になってしまうことがあります。そしてフクロモモンガは自咬症が多い動物なので、その傷がさらに拡がってしまう可能性があります。小さな傷でも病院での消毒・抗生剤による治療が必要です。大きな傷は全身麻酔による縫合が必要となります。

 

ハリネズミの子宮内膜炎ハリネズミの子宮内膜炎

 


 

デグーの妊娠
ハムスターの頬袋脱

 デグーのメスは4歳くらいまで繁殖でき、生後6ヶ月で性成熟を迎えます。相性が合えばオスとメスを同じ場所で飼育すると自然に交尾が行われ、受精するようになります。平均3~6匹出産し、妊娠期間は約90日ほどです。妊娠診断はレントゲン・エコーなどで行います。また、洋梨体型・胎動・急激な体重増加などの見た目で判断する場合もあります。

デグーの脊索腫
デグーは他の動物に比べて腫瘍は少ないとも言われていますが、血管腫、肉腫、リンパ腫、歯牙腫、線維腫、線維肉腫などの報告があります。デグーの腫瘍については、情報が非常に少ないのが現状です。脊索腫とは、通常胎児期のみに認められる脊索という機関が出生後も残存し腫瘍化したもので、一般的に尾の付け根辺りにできます。フェレットでは、通常尾の先端に塊状の腫瘍が形成されます。脊索腫は悪性度は低い腫瘍に分類されますが、外科切除が推奨される腫瘍です。ただし、デグーの脊索腫については文献による報告がなく、挙動や悪性度などは正確にはわかっていません。

 

ハリネズミの子宮内膜炎ハリネズミの子宮内膜炎

 


 

ハリネズミの脾臓肉腫(脂肪肉腫)
腫瘍は高齢になると発症しやすく、ハリネズミに多いです。悪性の腫瘍である場合が多く、発生場所は口腔内・皮下・腹腔内など様々です。今回の症例は脾臓に発生した脂肪細胞が腫瘍化した脂肪肉腫でした。その他に線維肉腫などがあります。外科的に摘出するのが一般的で、内科的な治療では反応が乏しいです。

ハリネズミの子宮内膜炎ハリネズミの子宮内膜炎

 

 

フクロモモンガのアポクリン腺癌
一般的に高齢の犬にできる腫瘍であるアポクリン腺癌は、便が出にくい・多飲多尿・肛門周りが腫れるなどの症状や、腰下リンパ節に転移しやすいのが特徴です。フクロモモンガの育児嚢にみられる腫瘍は極めて稀で、腫瘍自体の報告も少ないです。犬に見られるアポクリン腺癌と同様、外科摘出しても再発・転移しやすい腫瘍と考えられ、育児嚢に発生したアポクリン腺癌は乳腺由来の腺癌と考えられます。

 

ハリネズミの子宮内膜炎ハリネズミの子宮内膜炎

 


http://www.allieys.com/exotic/

ハムスターの頬袋脱
ハムスターの頬袋脱

ハムスターには食べ物や床材を入れて運んだりする頬袋が口の中に左右にふたつあります。その頬袋が反転し、口から飛び出したままになってしまうことを頬袋脱と言います。原因として頬袋の損傷、感染により炎症を引き起こした場合や内容物の付着により単純に脱出した場合があります。炎症が少ない場合やただの脱出 だと戻すことは可能ですが、ひどい場合は切除手術が必要となります。

ハリネズミの皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍は良性腫瘍と、悪性腫瘍があります。高齢になると発症しやすいと言われています。

診断のひとつに細胞診検査がありますが、確定診断には摘出しての病理検査が必要になります。

ハリネズミの抗癌剤による化学療法は確立されていません。

ハムスターの前眼房出血
ハムスターの前眼房出血

外傷、慢性網膜剥離、腫瘍、ブドウ膜炎、凝固障害、全身性高血圧、寄生虫、先天性眼異常などが原因です。角膜と虹彩の間で出血が起こります。ブドウ膜炎を併発している場合は痛みがあります。見た目での診断になります。

トビネズミの骨折

トビネズミの足は細くて長いため、骨折などの事故を起こす危険性が高いです。治療法は、折れた骨の中にピンを挿入して固定し、周囲をギプス固定をして、骨が回転しないようにします。活動的なので再骨折に注意が必要です。

骨折予防として、網のケージではなく水槽などでの飼育が適しています。

チンチラの尿道結石

膀胱でつくられた結石が尿道につまっている状態を尿道結石といいます。

症状は、血尿となることが多く、また、排尿しようと長時間踏ん張っていたり、何度も排尿姿勢をとるのにほとんど尿が出ないというものです。更に、尿が出ていない状態が続くと急性腎不全となり、尿毒症を起こすこともあります。

治療は外科治療になります。尿道にある結石を膀胱内に押し戻して膀胱切開して摘出しますが、押し戻せない場合には、尿道切開により摘出します。

疑われる症状がある場合には早めに病院に行きましょう。

モルモットの脂肪腫(多発性)
モルモットの脂肪腫(多発性)

皮下組織に脂肪の塊のようにできる腫瘍を脂肪腫といいます。原因は不明ですが、良性腫瘍なので害はありません。腹部・胸部などの皮下組織に形成され、発生部位によっては支障が出ることがあります。

外科手術によって切除すれば完治しますが、しばしば再発することがあります。

皮膚に腫瘍が見つかれば、悪性皮膚腫瘍の可能性もあります。放置せず、なるべく早めに病院で検査をしましょう。

フェネックの皮膚病

フェネックギツネは砂漠に棲息しているキツネで、犬と同じように皮膚炎をおこします。
皮膚炎の原因は、大きく3つに分かれます。
1. 外部寄生虫(ノミ・マダニ・疥癬ダニなど)によるもの。
2. カビ(真菌)や細菌の感染によるもの。
3. アレルギーによるものです。
これらの検査をして、治療を検討します。

ハリネズミの口腔内腫瘍

扁平上皮癌がハリネズミの口腔内腫瘍ではよくみられます。多くは口からの出血で発見されます。

出血・潰瘍が認められ、大きさや程度によって歯も抜け落ちます。初期は無症状で、進行すると食欲低下、体重減少がみられます。

内科療法(抗癌剤)か外科療法(切除)を行いますが、予後はあまりよくありません。

ハムスターの皮膚型リンパ腫
ハムスターの皮膚型リンパ腫

リンパ腫は原因不明で完治が困難な悪性腫瘍です。栄養、遺伝、ウイルス、化学物質、免疫異常等が発生要因だと考えられています。

主に背部に、脱毛、発赤、痂皮、潰瘍の皮膚病変が発生します。二次感染を起こすと化膿します。病変が大きくなるにつれ衰弱して死に至ります。

確定診断には、患部の病理組織検査が必要です。

治療としては免疫賦活剤やステロイド剤、二次感染治療のために抗生剤などの対症療法を行います。抗癌剤はリスクが高いです。

デグーの不正咬合
デグーの不正咬合

デグーの歯は一生伸び続けます。歯をこすり合せることが不足したり、ケージを齧ったりして、かみ合せが悪くなった状態を不正咬合と言います。

食欲不振、体重減少、くしゃみ、目やに、流涎(よだれ)などの症状がみられます。

定期的な歯切りが必要になるので予防が大事です。予防法は、牧草を常に食べ放題にして、ケージ齧りを防止するために齧り木を用意しましょう。

フェレットのリンパ腫

犬や猫と同じく、リンパ組織のあるところならどこにでも発症します。フェレットのリンパ腫は多中心型、縦隔型、消化器型などに分類されます。

症状は食欲不振・体重減少・虚脱・貧血・発熱など非特異的なものから、型によって、嘔吐・下痢・胸水・腹水・呼吸困難・排尿困難・後肢麻痺・多臓器不全・全身リンパ節の腫大・脾臓の腫大と発症部位によって種類や症状が様々です。

治療も犬・猫と同じ多剤併用の化学療法(抗癌剤)になります。

フクロモモンガの去勢

本来フクロモモンガは集団生活をしているので、単独飼育されているとストレスで自咬症がよく見られます。特にオスで頻発し、四肢や生殖器を傷つけてしまいます。自咬症の解決策のひとつは去勢手術であるとの報告があります。もちろん、繁殖をさせない目的での去勢手術も行います。

フェレットの異物

フェレットの消化器疾患でよく見られます。異物の種類は年齢により違いがあり、2歳以下の個体では布、スポンジ、ゴムなどをよく摂取しますが、中~高齢では毛球が最も多いです。

慢性例になると体重減少、嘔吐、下痢、流涎等の症状がみられますが、初めは元気消失、食欲不振の非特異的症状で気付きにくいです。診断方法は画像診断(レントゲン、造影レントゲン、エコー)によりますが、最終的には試験開腹で確定することもあります。

治療方法は開腹手術で異物を摘出します。

フェレットのインスリノーマ
フェレットのインスリノーマ

膵臓の腫瘍によってインスリンの過剰分泌が起こり低血糖となります。中~高年齢のフェレットによく見られます。フェレットの血糖値が70mg/dl以下の場合はインスリノーマ疑いとなります。

症状は、活動性の低下、腰のふらつき、よだれ、が初期に見られます。さらに起立不能、失禁、痙攣発作などの症状も発生する場合があります。

治療は原則的に内科療法です。血糖値上昇作用のある副腎皮質ホルモン製剤(プレドニゾロン)やジアゾキシドを使用します。

モルモットの乳腺腫瘍

モルモットの乳腺腫瘍は雄に発生が多く、若齢でもみられます。一般的に7割が良性、3割が悪性と言われています。

治療の第一選択は外科的に摘出することです。化学療法(抗癌剤)は確立されていません。

モルモットの子宮平滑筋腫

モルモットはウサギと同じように生殖器疾患になりやすい動物です。

血尿、食欲不振、腹囲膨満、左右対称性脱毛などが認められた場合には精密検査をおすすめします。

治療は外科的処置が必要になります。

ウサギのツメダニ
ウサギのツメダニ

ウサギの皮膚疾患のひとつにツメダニ感染があります。

症状として、体幹背側部(特に頸部)に痒み、脱毛、鱗屑(フケ)、が見られます。診断は鏡検で虫体を検出します。

治療は滴下式駆虫薬(セラメクチン)が効果的です。

ハリネズミの脂肪肝

飼育されている多くのハリネズミは肥満傾向なので脂肪肝の可能性があります。予防としては食餌内容が重要です。主食としてハリネズミ専用フードか猫用のダイエットフードを与えます。フェレットフードは避けるべきです。コオロギを与えると、嗜好性も良く歯石の予防にもなります。

ハリネズミの疥癬(ダニ)

ハリネズミの皮膚病の原因の多くは疥癬(ダニ)です。痒みやフケ、針の脱落がみられます。
診断は、皮膚の掻爬検査で成体や卵を検出します。治療は、ダニ駆除薬(イベルメクチン)の注射を週1回、計4~5回行います。

ハリネズミのイエダニ
ハリネズミのイエダニ

イエダニはネズミに寄生する吸血性のダニで、5~9月 かけて発生します。室内で飼っているハリネズミを含むペット全部に感染する恐れがあります。宿主であるネズミが死んだ場合や、ネズミの巣内で大発生した場合等に、人の住む部屋に移動するからです。万が一寄生して皮膚病になってしまった時は、ネズミの駆除が第一ですが、駆虫薬の投与と飼育環境の改善と徹底し た掃除が必要となります。

ハリネズミの子宮内膜炎
犬・猫・ウサギ等と同様に、ハリネズミは子宮疾患が多い動物です。症状は血尿で、元気や食欲はあることが多いです。  

治療は内科療法と外科手術があります。また、避妊手術を受けることで予防ができます。
 

ハリネズミの子宮内膜炎ハリネズミの子宮内膜炎

 

 

ウサギの子宮疾患
ウサギの子宮疾患

5歳以上の雌ウサギの約60%が子宮疾患になると言われています。子宮水腫・子宮内膜炎・子宮蓄膿症・子宮腺癌などです。

外陰部からの出血・乳腺の腫脹・食欲不振・腹部膨満などの症状が見られます。

治療としては手術で子宮と卵巣を摘出することになります。したがって、子宮疾患は避妊手術を受けることで予防できますので、生後7ケ月前後にすることをお勧めします。

フェレットの副腎疾患

フェレットの副腎疾患は、中年期以降に多発する疾患であり、性別による差は見られず、副腎腫瘍が原因で発生した性ホルモンの分泌異常が臨床症状を発生させます。フェレットが体調を崩した時に、まず思い浮かべるのは副腎の病気といってもよいくらいです。

症状は、薄毛の進行、外陰部の腫脹、乳首の発赤、乳腺部の腫脹などが見られ、排尿回数が増加したりする場合もあります。また稀に、排尿困難を呈する場合もあります。

治療に関しては、腫瘍性疾患であるため、外科的摘出が完治をもたらす唯一の治療法です。しかし、外見上の副腎腫瘍の症状を呈して来院されたフェレットの大半においては、まずは内科的治療を選択してホルモン異常を治療しながら、副腎腫瘍の増大傾向や年齢、体調などを考慮し、エコー、レントゲン、血液検査などの検査の結果で摘出手術の時期を検討する場合が多いです。内科的治療薬としては、リュープリンという商品名の薬剤が使用され、一度の投与で効果が約一か月間持続します。

ウサギの歯根膿瘍
歯根部に細菌が感染し膿が溜まる病気を歯根膿瘍といい、不正咬合が主な原因となります。不正咬合になると硬い飼料(ペレット)の食べ過ぎで歯根に過度の負荷がかかりできた隙間から細菌感染を起こしたり、削れずに伸びすぎた歯が棘(とげ)となって口内に刺さって膿んだりします。

抗生物質の投与などの内科的な治療ではあまり効果がみられないことが多く、外科的治療が一般的で全身麻酔下での抜歯、排膿による消毒と開放創を作ることで中に膿を溜めないようにする方法 があります。しかし長期間治療が必要となり、完治が難しいです。

 

image1image2

 

 

ウサギの膀胱結石
ウサギの膀胱結石

髙カルシウム尿が特徴であるウサギは、そのカルシウム排泄率の高さから結石が出来やすくなっています。そのためが砂粒状になったり、結石になったりすると 閉塞する危険があります。

結石症になると元気消失,食欲不振、血尿などの症状がみられます。結石を作らないための予防として適量のペレット、イネ科の牧草 や十分な量のお水を摂取することが大事です。もし結石ができてしまった場合は外科手術により摘出しなければなりません。

フクロモモンガの自咬症

フクロモモンガは本来、群れで生活する動物ですが、飼育下では単独飼育が多く、ストレスが原因で自分の体を自分で傷つけてしまいます。
損傷部位の治療として、抗生物質の投与やエリザベスカラーの装着をおこないますが、原因を除去しないと根本的な治療とはなりません。

ハリネズミの眼球摘出
ハリネズミの眼球摘出

眼球が飛び出しやすい原因として、眼球が入っているくぼみ(眼窩)は比較的浅く、これはハリネズミに特徴的な構造です。先天性、外傷、肥満、生活環境不適合 などが原因で眼球が突出してしまいます。

重度の場合は外科的に摘出しなければなりませんが、軽度の場合は内科的治療(抗生物質・消炎剤の点眼薬や内服薬) などで完治することもあります。もし目を気にしている様子ならば、早めに動物病院に連れて行きましょう。

チンチラの皮膚糸状菌症
チンチラの皮膚糸状菌症

イヌ小胞子菌というカビの一種(真菌)によるものが感染しておこる病気を皮膚糸状菌症と言います。幼体での発生が多く、皮膚免疫能が低下している場合があります。

鼻、眼、耳のまわり、あるいは前足に脱毛とフケがみられます。特に鼻のまわりにはよく見られ、円形の脱毛が特徴的です。治療は抗真菌薬のぬり薬やの み薬を使用し、予防は清潔な環境に保つことが大切です。

フクロモモンガの陰茎切除
フクロモモンガの陰茎切除

フクロモモンガは本来集団で行動する動物です。しかしペットとして飼われる場合は単独飼育が多く、ストレスが原因で自分の体を自分で傷つけてしまうことがあり、これを自咬症と言います。

自分のペニスを咬んでしまうことがよくあり、陰茎が完全に中に戻らなくなってしまいます。陰茎切除は麻酔下で行い、フクロモモンガ特有の2本の陰茎を、分かれる根元を残すかたちで切除します。カラーを装着して再び自咬しないようにします。

アメリカモモンガの脱毛
アメリカモモンガの脱毛

有袋類のフクロモモンガとは分類が全く異なり、アメリカモモンガはリス科のげっ歯類になります。しかし脱毛の原因は類似している点も多く、ストレス、ホルモン、感染、栄養性、季節性などさまざまな原因で起こります。

感染症などが原因の場合は抗菌薬による治療を行いますが、生活の環境や食事が原因の場合も多いため、環境・食事の改善をしてできるだけストレスを与えないような生活をさせることが重要です。脱毛の種類によっては痒がる時もあるので、自咬症などに進行する前になるべく早く診察を受けることをおすすめします。

ウサギの毛球症

毛球症は毛づくろいによって飲み込まれた被毛が胃内で毛球を形成し、胃の内容物がうっ滞を起こす消化器疾患であり、症状としてお腹の張り、食欲不振、便の変形や軟便などがみられます。

発生の原因として食事の繊維質不足、ストレスによる胃腸運動の低下、異物などがあり、毛づくろいのし過ぎ以外の原因も多いです。
予防としては、定期的なブラッシングや、毛球形成防止剤の内服があります。治療が必要なウサギさんには、基本的には内科療法を行い、重度の場合には外科手術が必要な場合もあります。

ウサギの毛球症ウサギの毛球症

 

 

デグーの尻尾切れ
デグーの尻尾切れ

デグーはシマリスと同様に尾をつかんだりひっぱったり踏んだりすると尻尾が切れやすい動物で、尻尾の中の筋肉や骨がむき出しになってしまいます。

抗生物質の治療をして、感染を防ぎます。その後1~2週間程度で乾燥して自然に取れることが多いのですが、自分で齧ってしまって出血が止まらなかったり感染して膿んでしまった場合は断尾の手術が必要な場合があります。

ハムスターの皮膚腫瘍
ハムスターの皮膚腫瘍

皮膚腫瘍が多い動物としてハムスターが挙げられ、扁平上皮癌、繊維肉腫、扁平上皮癌、繊維肉腫、皮膚型リンパ腫、乳頭腫、アポクリン腺腫などがあります。リスク・年齢などを考慮して保存療法を選択する場合もありますが、基本的には外科的摘出が基本となります。

ウサギの乳腺腫瘍
ウサギの乳腺腫瘍は乳腺癌であることが多く、悪性であることが多い病気です。早期発見が重要になってくるので、普段の生活からお腹などを触る習慣をつけて、 何かできものが触れたらすぐに病院につれていきましょう。


ウサギの乳腺腫瘍は外科的摘出術が第一治療法で犬や猫と一緒です。再発率も転移率も高いため手術 後の定期的な健診も大事です。
 

ウサギの乳腺腫瘍ウサギの乳腺腫瘍

 

 

ウサギの毛球症
ウサギの毛球症

換毛期(春・秋)に気をつけなければいけない病気に、毛球症があります。グルーミングの時に飲み込んだ毛が、胃の中に溜まってしまう病気です。同時に、じゅうたんやタオル、ビニールなどの異物を飲み込んでいると、胃の中で固まって重度の毛球症になります。

毛球症になると元気・食欲がなくなり、便が小さくなり数も減っていきます。進行すると、胃や腸にガスが溜まったり、胃の出口(幽門)が閉塞し危険な状態になります。 

基本的には内科療法で、重度の場合には外科手術が必要な場合もあります。予防としては、定期的なブラッシングや、毛球形成防止剤の内服があります。

爬虫類系

マツカサトカゲのダニ

マツカサトカゲはオーストラリアを代表する爬虫類です。WC(野生採集)個体では、よく鱗と鱗の間にダニがみられます。
診断は、皮膚の掻爬検査で成体や卵を検出します。
治療は、ダニ駆除薬(イベルメクチン)の注射を週1回、計4~5回行います。

グリーンイグアナの腸閉塞
グリーンイグアナの腸閉塞

腸管の内容物の通過が何らかの原因で障害された状態をいいます。原因の多くは異物の誤食で、腸の腫瘍や内部寄生虫が閉塞の原因となることがあります。

脱水やショック状態に陥っている場合には、まずはその治療を行います。外科手術で異物を取り除くといった原因に応じた治療を行います。

感染症や寄生虫症を予防しておくことも重要です。また、異物を飲み込む危険がないような環境にしましょう。

カエルの直腸脱

下痢や消化不良、肥満などの要因が絡んで直腸脱(脱腸)を引き起こします。出てきてしまうとうまく排便ができなくなり、進行させてしまうとうっ血が起きて腫れてしまい、壊死してしまいます。

治療は、乾燥しないように湿らせた綿棒などでやさしく元へ戻すようにします。脱出が高度になってしまった場合や戻してもすぐに出てきてしまうようであれば、数針縫合します。

インドシナウォータードラゴンのヘミペニス脱

ヘミペニスに外傷・炎症を起こした場合、また、ヘミペニスの収縮筋や総排泄腔の括約筋の障害を伴う神経系の異常、排泄物の停滞などが原因となり、露出したヘミペニスが元に戻らない状態のことです。

脱出したヘミペニスはうっ血により浮腫や壊死を起こすので、組織の損傷が少なければ元の場所に整復し縫合しますが、著しい損傷や壊死が認められる場合は切断術を行います。

カエルの細菌性皮膚炎
カエルの細菌性皮膚炎

様々なストレス(輸送、不衛生な環境、飼育ケージの変化)や、外傷によって免疫力低下を起こすことで細菌感染が成立します。

皮下出血などを引き起こし、食欲不振、腹水、浮腫、皮膚の剥離が見られる場合があります。そして、全身に菌がまわり敗血症を引き起こし死亡する場合もあります。

治療は両生類用リンゲル液などで体液を補い、抗生物質の投与も同時に行います。

リクガメの膀胱結石

脱水、高蛋白食、尿路感染などの原因で膀胱結石が出来てしまいます。

最初はほとんど症状を示しません。経過が長くなると、食欲不振、排便なし、ゼリー状尿の排出、などの症状が出ます。確定診断はレントゲンを撮ることによって結石を確認します。

治療方法は甲羅を切開し開腹手術によって結石を摘出します。

ヒョウモントカゲモドキのヘミペニス(半陰茎)脱出

露出したヘミペニスが元に戻らない状態です。原因は外傷、炎症、また、ヘミペニスの収縮筋や総排泄腔の括約筋の障害を伴う神経系の異常、排泄物の停滞などです。脱出したヘミペニスはうっ血により浮腫や壊死を起こします。

治療は、組織の損傷が少なければ元の場所に整復し縫合します。著しい損傷や壊死が認められる場合には切断術を行います。

コモンマーモセットの血液検査・犬歯抜歯・去勢
タンパク質の過剰摂取や腎不全などが原因で、尿酸がたくさん血液中にたまり、産生された尿酸結晶の刺激によって起きる病気を痛風といい、間接型と内蔵型に分 かれます。また、オカメインコやコザクラインコでも少数見られます。


予防策は腎臓を保護することで、適度な保温、新鮮な水を十分与える、タンパク質の多い ごはんを避けてビタミンを多く含む野菜を与えるようにします。治療は、痛みを和らげ症状の進行を止めるような治療をしていき、痛風治療薬の経口投与とビタ ミン、ミネラルの投与を行います。
 

コモンマーモセットの血液検査・犬歯抜歯・去勢コモンマーモセットの血液検査・犬歯抜歯・去勢コモンマーモセットの血液検査・犬歯抜歯・去勢

 

 

カメレオンの直腸脱
カメレオンの直腸脱

総排泄口から直腸が飛び出し、元に戻らなくなってしまいます。爬虫類に多いです。原因としては、下痢便が続き腹圧がかかってしまうことが多いです。下痢の原因には寄生虫感染の場合もあります。

治療は脱出している直腸に局所麻酔ゼリーを塗布して、正しい位置に整復し、肛門を1針縫合します。腸が壊死する前に早めに治療しましょう。

カメの卵塞

メスを飼育していて、食欲不振・嘔吐がみられた場合は卵塞の疑いがあります。産卵することが出来ず腹部を圧迫するので、落ち着きがない、暴れる、排泄物の減少などの症状が見られます。原因は産卵場所がなかった事や不適切な環境・餌などです。
 
診断はレントゲンで卵殻を確認する事によって診断します。多くは無精卵です。
治療は内科療法で、産卵を促進する薬(オキシトシン)を注射します。内科療法で反応しない場合は、外科処置になります。

カエルの角膜白濁
カエルの角膜白濁

カエルは眼の病気が多く、その理由のひとつとして眼がやや飛び出ていることがあります。眼球を保護する役目をする膜を角膜といいます。眼が白く濁る病気が カエルには多く、角膜リピドーシス(角膜脂質症)・角膜潰瘍・白内障(水晶体の白濁)などがあります。治療法は様々で、食事改善・点眼・外科手術などがあります。

カメの中耳炎
カメの中耳炎

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)によくみられる病気です。目の後方の皮膚が突出するので、すぐに気付きます。水質の悪化や、細菌に汚染された餌が原因となり、中耳に細菌が感染し化膿します。通常は、元気・食欲などは正常です。

まず全身麻酔をした後に、突出している患部を切り、膿をだします。最後に消毒をして抗生物質を投与します。

予防としては定期的に水を交換して水質管理に気をつけます。また、カメは甲羅干しで体を乾かすことで体の清潔を保つので、全身が乾かせるような陸地を作りましょう。

エジプトトゲオアガマの膀胱結石
爬虫類であるエジプトト ゲオアガマは、総排泄孔から固形物の糞、液状の尿、クリーム状の尿酸塩を排泄する性質があり、この尿酸が硬化することによって結石になります。タンパク質 の過剰摂取、水分不足、環境湿度の低下などが主な原因となります。結石が大きくなると痛みを伴い、周辺の臓器を圧迫するので、食欲低下、便秘、卵秘、尿道 閉塞、などさまざまな異常を引き起こします。

体腔内臓器(腹膜、心臓、膀胱など)の浮腫等の異常や、腎臓への負担の増加や脱水による高尿酸塩血症(=痛風 の症状)がみられることもあります。非常に大きくなった結石が膀胱の穿孔や周辺臓器の損傷を起こすと生命の危険にさらされる場合があります。全身麻酔によ る膀胱切開で結石を摘出する方法が、一般的な治療法となります。

 

エジプトトゲオアガマの膀胱結石エジプトトゲオアガマの膀胱結石

 

 

カエルの浮腫病
カエルの浮腫病

カエルでは風船病と呼ばれ、体の組織や体の中に水分が貯留していることを言います。この状態になると数日で亡くなってしまうこともあり、原因は感染症、内臓 疾患、栄養性疾患など様々です。治療方法は利尿剤の投与、抗生剤の投与、水分を直接抜くなどの対症療法になります。

最近食欲がない、痩せてきたなどの症状 がみられてきたらなるべく早めに病院に連れて行きましょう。

爬虫類の代謝性骨疾患 Metabolic Bone Disease (MBD)

主に爬虫類の病気です。フクロモモンガにもあります。カメでは甲羅の変形や過長嘴が見られ、食欲不振になることもあります。原因は紫外線照射不足、栄養不均衡(カルシウム、リン)です。
 
飼育環境の改善が必要で、注射や内服薬が必要な場合があります。