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犬の治療

犬の胃捻転胃拡張症候群
胃がねじれて拡張してしまう急性の病気のことを胃捻転胃拡張症候群と言います。最悪の場合、死に至ることもあります。食後の激しい運動・多量の食事を一気に食べる・遺伝的要因などが原因で、どの犬種でも起こる可能性はありますが、一般的には胸の深い大型犬で起こりやすいです。症状としては落ち着きがなくなる・お腹が張る・よだれ・吐く仕草などが初期でみられ、立てなくなったり、ショック症状がみられる末期では死亡率が高いので注意が必要です。治療法は、手術による捻転の修復と固定術が必要になる事が多いです。

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犬の治療

犬のよくある病気

犬の第三眼瞼突出
第三眼瞼突出はチェリーアイとも呼ばれ、第三眼瞼(または瞬膜)の裏側にある腺が炎症を起こし、赤く腫れた状態のことをいいます。遺伝性・外傷性・腫瘍性など原因は様々ですがそのままにしておくと結膜炎や角膜炎になってしまいます。軽度であれば点眼薬で治療しますが、突出が重度だったり慢性化したりすると手術が必要になります。写真はポケット法というやり方です。

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犬の踵骨骨折
かかとの骨が折れることを踵骨骨折といい、骨折の頻度としてはそこまで高くないのですが、アキレス腱が付いている非常に大事な骨でもあります。一般的にピンとワイヤーを使う外科手術が必要となります。

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犬の臍ヘルニア
短頭種の鼻腔狭窄

へそにあたる部分が膨らむことでいわゆる出べその状態となり、へその穴からお腹の中の臓器が皮下に飛び出してしまうものを臍ヘルニアといいます。脂肪だけ の軽症のもの(膨らみが小さく軽く押したらお腹の中に戻ってしまう)は様子を見るだけで平気なものもありますが、腸が飛び出してしまってる場合押しても戻 らないことが多く、腹痛や便秘などの症状が出てるときは腸閉塞などの緊急処置になる前に早めに穴を塞ぐ手術をしましょう。

犬の皮膚生検
皮膚病の原因がはっきりしない、治療に対して反応があまり見られない、または免疫介在性や腫瘍の病気を疑う場合などに皮膚生検を行う場合があります。


通常はパンチ生検などで局所麻酔にて皮膚の一部を切り取って病理検査を行いますが、性格や部位などにより全身麻酔が必要になることがあります。
 

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犬の口腔内メラノーマ
短頭種の鼻腔狭窄

皮 膚・口の中・足裏などにできる癌として一般に知られているものとして、黒色腫といわれるメラノーマがあります。場所により様々で、皮膚は良性、その他は悪 性のもの(悪性黒色腫)が多いです。

悪性のものは転移しやすく、外科的切除術(転移していない場合)、放射線療法、化学療法などの治療法があります。

犬のセミノーマ
短頭種の鼻腔狭窄

犬の精巣腫瘍の1つで、精上皮腫とも言われる良性腫瘍をセミノーマと言います。10歳以降に発症することが多く、なかには雌性化の症状(お乳の張り、対称性脱毛、内股の色素沈着など)が出るものもいます。転移することは稀ですが、停留精巣の犬は精巣腫瘍を発症する危険性が高いので、若いうちの去勢手術をお勧めします。

犬の熱傷
短頭種の鼻腔狭窄

皮膚を始めとする体表組織が、熱・化学薬品・放射線などにより、局所的に損傷を受けた状態を熱傷(やけど)と言います。原因としてストーブ、熱湯などの他に ペット用電気カーペット、ドライヤーなどによる低温やけどもあります。

熱傷には皮膚の損傷がひどいほど治癒期間も長くなり、重症度の分類(Ⅰ~Ⅲ度)に よって皮膚の損傷領域が区別されています。もし熱傷の症状がみられた場合は患部を冷やして早めに病院に行きましょう。

犬の腸重積
短頭種の鼻腔狭窄

腸重積とは、腸管の中にそれに連なっている腸管の一部が反転してはまり込んで外と中に重なった状態となり、これによって腸管内の内容物が通過できなくなって しまうことをいいます。

大腸炎による下痢、腫瘍、異物などが原因となり、腹部の痛み、食欲不振、嘔吐、しぶりなどの症状がみられます。治療には外科手術が 必要となります。腸重積が重度になり腸閉塞になると緊急手術になるので注意が必要です。

犬の東洋眼虫
短頭種の鼻腔狭窄

結膜の奥や涙管の中、瞬膜の裏側に寄生する体長5~18mmの小さな白色の線虫を東洋眼虫といい、感染すると目ヤニ、結膜炎、流涙、瞬膜の炎症などを起こし ます。

人獣共通感染症として人にも感染する可能性があるので注意が必要で、点眼麻酔を行い、まぶたや瞬膜の裏側や奥をチェックし、直接虫体を摘出する方法 が主な治療法となります。

犬の色素上皮嚢腫
短頭種の鼻腔狭窄

色,素上皮嚢腫とは前房と呼ばれる部位に黒い嚢胞が浮かんでいることをいい、この嚢胞が前房内を上下左右自由に動くのが特徴で、腫瘍との鑑別が必要です。

治療 は嚢胞の個数が多く視界のじゃまをする場合は外科手術が必要ですが、嚢胞の個数が少なく視界をじゃましなければ手術の必要はありません。

犬の皮膚組織球腫
短頭種の鼻腔狭窄

犬特有の良性の腫瘍で、おもに1~2才の若い犬にみられ、ピンク色した半球型の単発性のしこりを皮膚組織球腫といいます。好発部位として顔や頭、耳、足先 などにできます。治療しなくても約8~12週間で自然に消失しまう事が多いですが、まれに徐々に大きくなっていくものもあります。

なかには外用コルチコス テロイド剤で縮小し、消滅するものもありますが、悪性腫瘍である肥満細胞腫との鑑別診断を厳密に行うために、外科的切除を必要とすることもあります。

犬の胆嚢摘出(胆石)
短頭種の鼻腔狭窄

胆嚢摘出が適応される疾患として胆石症があります。胆嚢に異常が生じても初期にはほとんど無症状なので、定期的な健康診断で早期発見をする事が重要です。

重症の場合は総胆管の閉塞が起こり、黄疸が現れます。また、胆嚢破裂が起こると胆汁が腹腔内に漏れて腹膜炎を起こします。 軽度であれば胆汁の分泌を促進する利胆剤で内科治療をしますが、閉塞を引き起こしている場合は摘出が必要になります。予防としては高カロリー・高脂肪の食事やおやつに注意がしましょう。

犬の会陰ヘルニア
短頭種の鼻腔狭窄

会陰ヘルニアは、5歳以上の雄犬に多く見られます。原因は不明な点も多いですが、男性ホルモンが影響していると考えられます。多くの場合は、ヘルニア嚢内に腸が出て、便秘や排便困難が見られるようになります。

治療は外科手術で、脱出した臓器を元の状態に戻し、筋肉の隙間を他の筋肉で塞ぎます。通所は同時に去勢手術を行います。
去勢手術を行うことで発生率は低下することがわかっているので、予防できる病気です。

短頭種の鼻腔狭窄
短頭種の鼻腔狭窄

短頭種(ブルドッグ、ボストン・テリア、パグ、シー・ズー、チン、ボクサー、キャバリア等)に多い先天性異常です。鼻を鳴らして呼吸していたり、興奮時には酸欠になりチアノーゼになったりもします。

症状がある場合は、鼻腔を拡張させる外科手術を行います。

犬の膀胱結石

膀胱結石ができると、1回の尿量が減ったり、ほとんど出なくなることもあります。また、何度も排尿姿勢をとる様子があるのに尿が出ていないといった症状も見られます。尿が出ていない状態を、放置してしまうと急性腎不全となり、尿毒症を起こすこともあります。

膀胱結石の治療は、内科療法と外科手術があります。細菌感染を引き起こしている場合は、抗生剤や消炎剤を投与します。溶けにくい結石や、大きな結石の場合には、手術によって摘出します。

予防としては、結石ができやすい体質の場合は処方食が有効です。

犬の炎症性ポリープ

直腸・結腸の腫瘤性疾患で、しぶり、血便、便が細くなる等の症状が出ます。ミニチュア・ダックスフンドに好発します。

内視鏡下生検にて病理組織学的診断を行い、評価します。治療はピロキシカムの服用で内科的に治癒する場合もありますが、外科的に直腸粘膜プルスルー(引き抜き術)を行うこともあります。

犬の肛門嚢炎(肛門嚢自潰)
犬の肛門嚢炎(肛門嚢自潰)

老化などで括約筋の収縮力が低下してくると、肛門嚢の内部に分泌物がたまりやすくなります。分泌物がたまってくると開口部が詰まるため、細菌感染を起こし、肛門嚢炎が起こります。

肛門嚢炎が起きると、お尻を床にこすりつける、お尻を舐める、などの行動が見られ、排便が困難になる場合もあります。悪化した場合には、肛門嚢が破れて膿や血が排出されます。

肛門嚢を絞って分泌物を排出させた後、洗浄し、抗生剤の全身投与によって治療します。良くならない場合では手術で肛門嚢を摘出することもあります。

月に1回は肛門嚢絞りをすることをお勧めします。

犬の脂漏症

脂漏症とは、全身の皮脂腺における皮脂異常を言います。状態によって、乾性と湿性に分類されます。寄生虫、マラセチア、アレルギー、性ホルモン分泌異常などの原因で起こります。

細菌性の皮膚炎を起こしやすくなり、外耳炎・皮膚のただれ・赤み・痒み・かさぶた・フケなどの症状を起こします。細菌感染を起こしたものを膿皮症といいます。

治療は、その原因に応じた治療を行い、同時に皮膚の症状にあったシャンプーや保湿剤を使用していきます。

水頭症
水頭症

脳脊髄液が過剰に貯留し、脳室が拡張した状態のことを水頭症といいます。眠っている時間が多い、歩き方がおかしいなどの症状やけいれん発作、視覚喪失などがみられることもあります。無症状のこともあります。

先天的な原因と後天的な原因があり、それぞれ閉塞性と代謝性があります。先天的は、ミニチュア・ダックスフンド、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、パグなどの小型犬種に多く見られます。

治療は内科治療と外科治療があります。内科治療では、脳脊髄液の量を減らし脳圧を下げる薬を内服します。外科治療では、脳の脳脊髄液を腹腔内に流すための手術(VPシャント術)を行います。

犬の高脂血症

高脂血症とは、血液中のコレステロールとトリグリセリドが高い値を示している状態で、原因は、遺伝性、糖尿病、肝疾患、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症、肥満などです。

症状は無症状の場合もありますが、食欲不振、腹痛、嘔吐、下痢がみられ、重症化すると、急性膵炎、角膜への脂質沈着、ブドウ膜炎などを併発します。

治療は食事療法が基本となり、抗高脂血症薬の投与を行う場合もあります。併発疾患があれば同時に治療を行います。肥満予防が大切です。

犬の頚部椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの起こりやすい場所は胸腰椎と頚椎です。

初期では頚部の痛み、動くのを嫌がる、フラフラと歩行して起き上がれなくなる症状がみられ、重度では頚部脊髄障害で呼吸抑制が起こり急死することもあります。

治療は内科療法で改善しない場合は外科手術(ベントラルスロット法)になります。

犬のセルトリ細胞腫
犬のセルトリ細胞腫

精巣でエストロジェン(女性ホルモン)を生産する細胞の腫瘍です。主に中~高齢で発症しますが、若齢での発症もあります。特に潜在精巣(陰睾)の場合は腫瘍化する確率が高く、約10~20倍になると言われています。

症状はエストロジェンが分泌されることにより、左右対称脱毛や色素沈着、乳房の腫脹(雌化)、骨髄障害で貧血などの影響が出ることがあります。

治療法、予防法どちらとも去勢手術です。生後6~7ヶ月までに手術をすることが賢明です。特に潜在精巣の場合は早期にしましょう。

指の扁平上皮癌

扁平上皮癌は悪性腫瘍で、発生する原因は今のところ明らかではありません。四肢や爪の周り、皮膚、口腔内や膀胱の粘膜、気管支などに発生します。

治療の第一選択は外科手術ですが、切除が不可能な場合は放射線治療や化学療法(抗癌剤)などを選択することがあります。

日頃からボディチェックをして、体表や口の中に異常がないか観察するようにしましょう

犬の前十字靭帯断裂

前十字靭帯断裂とは、大腿骨と脛骨をつなぐ靭帯が切れてしまう状態です。

事故や激しい運動などによって急激な圧力が加わることが、前十字靭帯断裂の原因となります。また、老化による靭帯の脆弱化、肥満による膝関節への負担の増加なども原因となります。

治療方法は安静にして抗炎症薬で炎症を抑える内科療法と、切れた靱帯の代わりに膝関節の動きを安定化するための手術を行う外科手術があります。

予防として、日頃から激しい運動は避け、食事管理を行って肥満させないことが重要です。

犬の潜在精巣
犬の潜在精巣

潜在精巣(陰睾)は劣性遺伝と言われていて、精巣が片側または両側とも陰嚢内に下降せず、腹腔内または鼠径部に停留することをいいます。遺伝するため、繁殖に用いないことが重要です。

老齢になると正常な精巣より約13倍も腫瘍化しやすいというデータがあります。生後7ケ月までには去勢手術をしましょう。

犬の肛門周囲腺腫・肛門周囲腺癌

去勢をしていないオスの老犬に多く見られる腫瘍で、その多くは良性の肛門周囲腺腫です。一方、メス犬の場合は悪性の肛門周囲腺癌が大部分になります。これは肛門周囲腺癌がホルモン依存性ではないためです。

治療はどちらも腫瘍を摘出します。去勢も同時に行います。予防は若いときに去勢をすることです。

犬のマイボーム腺腫

マイボーム腺とは眼瞼(まぶた)の油脂を分泌する腺のことをいい、高齢犬ではマイボーム腺が腫瘍となって眼瞼の表面にイボ状に突出し、これをマイボーム腺腫と呼びます。小さくなることはなく、徐々に大きくなるのが特徴です。

マイボーム腺腫の弊害として角膜炎や角膜潰瘍を起こし、目ヤニ・流涙等が悪化し、ひどい場合には失明することもあります。

治療としては内科療法で治ることはほぼないので、外科的に切除をします。

犬の耳血腫
犬の耳血腫

耳介に分泌液や血液がたまり、耳が膨らんだ状態になります。膨らんだ耳は熱をもち、痛みや痒みを伴います。

原因は耳ダニ感染症や外耳炎などによって、耳を掻いたり頭を強く振ったりすることで血管が破れるためです。また、耳を打撲したり、他の犬に咬まれたりしたときにも起こります。

治療は切開手術で分泌液や血液を排出させ、液を排出させた穴を縫い合わせます。

犬の断尾(日本テリア)

一般的に、生後2~5日程度の子犬に対して予防医学的観点や美容目的で断尾が行われます。

断尾の方法は、結紮法と切断法のふたつがあります。

犬の僧帽弁閉鎖不全(MR)
犬の僧帽弁閉鎖不全(MR)

犬の僧帽弁閉鎖不全症は、老齢の小型犬に多くみられる心臓病で、早い場合には5~6歳で症状が現れることもあります。僧帽弁(心臓の中にある血液の逆流を防ぐ弁)が肥厚し、弁がしっかり閉じなくなることで生じます。

症状は、咳が出る、疲れやすい、運動をしたがらないなどです。また、病状が進行すると肺水腫を引き起こし、呼吸困難となることもあります。

犬の橈尺骨骨折

トイ種と言われるような小型犬(トイプードル・チワワ・ポメラニアンなど)の前肢は細いため衝撃に弱く、抱っこ中に落下して骨折するケースや、ソファから飛び降りて骨折してしまうケースが多いです。

治療は通常プレート法によって行います。骨折が治ったのを確認後、再度手術をしてプレートを摘出します。

犬の椎間板ヘルニア
犬の椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは人と同じように椎間板が飛び出で、脊髄を圧迫している病気です。
小型犬に多く発症しやすく、コーギー、ビーグル、ダックスフンド、シーズーなどになりやすいといわれております。

歯の病気

犬が高齢化していくとよくあるのが歯周病です。「ワンちゃんのお口がくさい」と感じたら注意が必要です。茶色い歯石が歯の表面を覆ってたりしてませんか?また、ハグキが赤くはれたりしていませんか?歯石によって歯肉が侵される病気で5歳以上のわんちゃんの実に8割以上が歯周病とも言われています。

そして、匂いだけではなく食事にも影響がではじめます。ワンちゃんがごはんを食べるときに痛みを感じたり、ひどくなると細菌が血管から進入して感染症を引き起こすことも・・・。

そうなると歯を抜かなければならなくなります。 歯磨きと定期的な歯科検診で歯石を除去し、歯肉炎の予防をしましょう。

皮膚炎

ワンちゃんの皮膚炎も増えています。皮膚炎にはいろいろ種類があります。
1. ノミ・ダニなどの寄生虫性皮膚炎
2. 細菌感染による細菌性皮膚炎
3. カビによる真菌性皮膚炎
4. ホルモン異常による皮膚炎
5. アレルギー性皮膚炎
 皮膚炎の原因を特定してから、しっかり治療しましょう。

フィラリア症
フィラリア症

フィラリアは寄生虫で心臓に住み着いてさまざまな障害を起こす細長い虫です。
長いと30cm弱もあったりします。フィラリア感染犬の血中のミクロフィラリアと呼ばれる子虫が蚊の体内に取り込まれ、蚊の体の中で成熟し感染幼虫になっていきます。そうすると、この蚊が他の健康な犬の血を吸血し、その際に寄生してしまうのです。まれに猫、フェレットでもみられます。
よって、蚊のいる時期に予防が必要です。当院では5月中にミクロフィラリアの感染の有無を検査し、6月から12月まで予防をしています。