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動物別症例集 : 爬虫類・両生類 2ページ目

グリーンイグアナの腸閉塞

腸管の内容物の通過が何らかの原因で障害された状態をいいます。原因の多くは異物の誤食で、腸の腫瘍や内部寄生虫が閉塞の原因となることがあります。

脱水やショック状態に陥っている場合には、まずはその治療を行います。外科手術で異物を取り除くといった原因に応じた治療を行います。

感染症や寄生虫症を予防しておくことも重要です。また、異物を飲み込む危険がないような環境にしましょう。

インドシナウォータードラゴンのヘミペニス脱

ヘミペニスに外傷・炎症を起こした場合、また、ヘミペニスの収縮筋や総排泄腔の括約筋の障害を伴う神経系の異常、排泄物の停滞などが原因となり、露出したヘミペニスが元に戻らない状態のことです。

脱出したヘミペニスはうっ血により浮腫や壊死を起こすので、組織の損傷が少なければ元の場所に整復し縫合しますが、著しい損傷や壊死が認められる場合は切断術を行います。

マツカサトカゲのダニ

マツカサトカゲはオーストラリアを代表する爬虫類です。WC(野生採集)個体では、よく鱗と鱗の間にダニがみられます。
診断は、皮膚の掻爬検査で成体や卵を検出します。
治療は、ダニ駆除薬(イベルメクチン)の注射を週1回、計4~5回行います。

カメレオンの直腸脱

総排泄口から直腸が飛び出し、元に戻らなくなってしまいます。爬虫類に多いです。原因としては、下痢便が続き腹圧がかかってしまうことが多いです。下痢の原因には寄生虫感染の場合もあります。

治療は脱出している直腸に局所麻酔ゼリーを塗布して、正しい位置に整復し、肛門を1針縫合します。腸が壊死する前に早めに治療しましょう。

ボールパイソンの水疱病

概要
ヘビ類に多く見られる皮膚病で、水疱症、小疱性皮膚炎、壊死性皮膚炎、スケールロットなど、様々な名称があります。

原因
細菌感染が皮膚に成立すると発症します。
ダニや寄生虫感染、免疫低下などの内的要因と、ケージ内の多湿や換気不足、不衛生、ストレスなどの環境要因が関係することがあります。

症状
主に腹部の皮膚が赤くなったり、水ぶくれを形成し、それがはじけて潰瘍になったりします。
重度になると敗血症を引き起こし、命にかかわることもあります。

治療法
抗生物質の投与と患部の消毒がメインの治療法になります。
症状に応じて外用薬(塗り薬)を処方することもあります。
また、飼育環境の見直しも非常に重要です。

コーンスネークの尿酸結石による便秘

爬虫類が持つ総排泄孔という器官は排便、排尿、生殖(産卵など)の3つの機能を持ちます。
細長い身体を持つヘビは、尿と同時に作られる尿酸結石を詰まらせて便秘を引き起こしやすい動物です。
水分不足、運動不足、温度不足(パネルヒーターの上でじっとしている)などが尿酸結石による総排泄孔を詰まらせる原因として挙げられます。

便秘を引き起こしてしまうと食欲の低下などにつながります。
詰まった尿酸結石の取り出し方は、総排泄孔付近を押して出す方法、器具を総排泄孔に挿入して取り出す方法、手術による摘出などがあります。

日頃から記録をつけるなどして、正常に排便できているか観察してあげることが重要です。

カメの卵胞うっ滞

卵胞という卵のもととなるものがカメなどの爬虫類の卵巣では常に作られ、通常はそのまま退縮したり卵となって排出されます。
そのサイクルが何らかの原因で崩れてしまうと、卵胞が卵巣や卵管に大量にうっ滞した状態になります。

卵胞がうっ滞すると、他の内臓が圧迫されてしまい元気や食欲の低下、直腸脱や卵管脱などの症状を引き起こしてしまいます。

卵胞は殻が作られる前の卵であるため、特に甲羅をもつカメの場合、レントゲンで確認できないことも多く、診断には腹部のエコー検査が用いられます。

甲羅を開いて卵胞を含めた卵巣・卵管摘出する外科手術が治療法としては推奨されています。
また、手術が難しいような症例の場合はホルモン製剤を用いた内科療法も試されています。(爬虫類の卵胞鬱滞におけるリュープリン治療の可能性)

カメの卵塞

メスを飼育していて、食欲不振・嘔吐がみられた場合は卵塞の疑いがあります。産卵することが出来ず腹部を圧迫するので、落ち着きがない、暴れる、排泄物の減少などの症状が見られます。原因は産卵場所がなかった事や不適切な環境・餌などです。
 
診断はレントゲンで卵殻を確認する事によって診断します。多くは無精卵です。
治療は内科療法で、産卵を促進する薬(オキシトシン)を注射します。内科療法で反応しない場合は、外科処置になります。

カメの中耳炎

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)によくみられる病気です。目の後方の皮膚が突出するので、すぐに気付きます。水質の悪化や、細菌に汚染された餌が原因となり、中耳に細菌が感染し化膿します。通常は、元気・食欲などは正常です。

まず全身麻酔をした後に、突出している患部を切り、膿をだします。最後に消毒をして抗生物質を投与します。

予防としては定期的に水を交換して水質管理に気をつけます。また、カメは甲羅干しで体を乾かすことで体の清潔を保つので、全身が乾かせるような陸地を作りましょう。

リクガメの膀胱結石

脱水、高蛋白食、尿路感染などの原因で膀胱結石が出来てしまいます。

最初はほとんど症状を示しません。経過が長くなると、食欲不振、排便なし、ゼリー状尿の排出、などの症状が出ます。確定診断はレントゲンを撮ることによって結石を確認します。

治療方法は甲羅を切開し開腹手術によって結石を摘出します。

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