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よくある病気

インコの肝疾患

飼育環境が発情しやすい状態であると鳥は持続発情状態となり、エストロジェンが持続的に分泌され、高エストロジェン血症を起こします。そして常に肝臓から血液中へ蛋白質が放出されることにより肝臓が疲労し、肝機能障害が起こってきます。

診断はレントゲンで肝臓の大きさや形状の評価を行います。高エストロジェン血症によって骨に過剰にカルシウム沈着を起こした状態を多骨性過骨症と言います。

治療は、飼育環境の改善や薬物による発情抑制と、肝臓薬の内服が必要です。


犬の橈尺骨骨折
  トイ種と言われるような小型犬(トイプードル・チワワ・ポメラニアンなど)の前肢は細いため衝撃に弱く、抱っこ中に落下して骨折するケースや、ソファから飛び降りて骨折してしまうケースが多いです。
  治療は通常プレート法によって行います。骨折が治ったのを確認後、再度手術をしてプレートを摘出します。


                  
ハリネズミの疥癬(ダニ)
 ハリネズミの皮膚病の原因の多くは疥癬(ダニ)です。痒みやフケ、針の脱落がみられます。
 診断は、皮膚の掻爬検査で成体や卵を検出します。治療は、ダニ駆除薬(イベルメクチン)の注射を週1回、計45回行います。




鳥の骨折

人が踏んだり、挟んだりすることによって、脚や翼を骨折することがあります。特にセキセイインコや文鳥は手乗りとなりやすく、人の後をついて回ることがこれらの事故の原因となります。
   小鳥の骨折の手術は、折れた骨の中にピンを挿入して固定する方法が一般的です。術後はギプス固定をして、骨が回転しないようにします。
   骨が癒合するのには、3週間ほどかかります。レントゲンで骨の癒合が確認できたら、ピンを抜きます。


ウサギの子宮疾患

5歳以上の雌ウサギの約60%が子宮疾患になると言われています。子宮水腫・子宮内膜炎・子宮蓄膿症・子宮腺癌などです。

 外陰部からの出血・乳腺の腫脹・食欲不振・腹部膨満などの症状が見られます。

 治療としては手術で子宮と卵巣を摘出することになります。したがって、子宮疾患は避妊手術を受けることで予防できますので、生後7ケ月前後にすることをお勧めします。
  


カメの中耳炎
ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)によくみられる病気です。目の後方の皮膚が突出するので、すぐに気付きます。水質の悪化や、細菌に汚染された餌が原因となり、中耳に細菌が感染し化膿します。通常は、元気・食欲などは正常です。
治療は全身麻酔をかけて、動かないようにした上で、突出部を切開して排膿します。硬い、チーズ状の膿が摘出されます。その後、患部を洗浄・消毒し、抗生物質の投与をします。
予防としては定期的に水を交換して水質管理に気をつけます。また、カメは甲羅干しで体を乾かすことで体の清潔を保つので、全身が乾かせるような陸地を作りましょう。
子宮蓄膿症
子宮蓄膿症とは、細菌が子宮内に侵入して化膿し、子宮内に膿がたまることです。避妊手術を受けていない中高年齢期の雌で発症する可能性が高く、犬、猫、ウサギ、その他の小動物などでも発症します。
元気がない、食欲がない、よく水を飲むという症状で来院されることが多いです。子宮内にたまった膿が膣外に出てくるタイプと、子宮の入口が閉じていてオリモノが見られないタイプがあります。
治療としては、外科手術によって子宮と卵巣を切除(避妊手術)するのが最も確実な方法です。特に子宮の入口が閉じたままで、オリモノの出ないタイプは、子宮内に膿がたまる一方で、子宮が破裂してしまうこともあり、できるだけ早く症状を発見し、外科的治療を行うことが大切です。
  子宮蓄膿症の予防は、避妊手術です。そして、初回の発情が来る生後5~8ヵ月齢以前に、避妊手術をしていれば、乳腺腫瘍の予防にもなり、将来の乳腺腫瘍の発症の確率が抑えられます。気になる症状があれば早めに診察を受けて下さい。
フェレットの副腎疾患
 フェレットの副腎疾患は、中年期以降に多発する疾患であり、性別による差は見られず、副腎腫瘍が原因で発生した性ホルモンの分泌異常が臨床症状を発生させます。フェレットが体調を崩した時に、まず思い浮かべるのは副腎の病気といってもよいくらいです。
 症状は、薄毛の進行、外陰部の腫脹、乳首の発赤、乳腺部の腫脹などが見られ、排尿回数が増加したりする場合もあります。また稀に、排尿困難を呈する場合もあります。
 治療に関しては、腫瘍性疾患であるため、外科的摘出が完治をもたらす唯一の治療法です。しかし、外見上の副腎腫瘍の症状を呈して来院されたフェレットの大半においては、まずは内科的治療を選択してホルモン異常を治療しながら、副腎腫瘍の増大傾向や年齢、体調などを考慮し、エコー、レントゲン、血液検査などの検査の結果で摘出手術の時期を検討する場合が多いです。内科的治療薬としては、リュープリンという商品名の薬剤が使用され、一度の投与で効果が約一か月間持続します。
誤食
誤飲・誤食とは誤って身の回りの物を飲み込んだり食べてしまうことです。飼い主の知らないうちにペットが誤飲している場合もあります。
症状は飲み込んだものによって様々です。胃の中に異物が入っている場合は、嘔吐が続く可能性があります。異物が腸にまで達すると、腸閉塞などをおこします。
診断はレントゲン(場合によってバリウム造影)で確認します。飲み込んだ事が確認でき、比較的小さな物の場合や、飲み込んでそれほど時間が経っていなければ、催吐処置により吐かせることが可能な場合があります。吐き戻せない場合は内視鏡や胃切開・腸管切開による摘出が必要です。

フクロモモンガの自咬症
フクロモモンガは本来、群れで生活する動物ですが、飼育下では単独飼育が多く、ストレスが原因で自分の体を自分で傷つけてしまいます。
損傷部位の治療として、抗生物質の投与やエリザベスカラーの装着をおこないますが、原因を除去しないと根本的な治療とはなりません。
 
 
 
犬の膵炎
 膵炎は、膵臓が自ら作り出す膵液によって消化されて、炎症を起こす病気です。中年齢以上の犬での発症が多く、雌での発生が高いです。
 症状は、急性と慢性で異なります。急性膵炎では、発熱や元気・食欲の低下、腹痛、浅速呼吸、嘔吐や下痢、脱水などがみられ、重症の場合には命に関わることもあります。慢性膵炎の場合、程度は軽いものの、急性膵炎とよく似た症状を断続的に起こします。
 診断はレントゲンと血液検査、犬膵特異的リパーゼ(Spec cPL)の評価で行います。

 
犬膵特異的リパーゼ(Spec cPL

 

 

200µg/L以下:膵炎を除外。肝疾患・腎疾患・胃腸疾患及び他の疾患を疑う。

201399µg/L:膵炎の可能性があり、再検査が勧められます。臨床徴候が存在するなら他の疾患を除外し、12週間以内に再検査。無症候性なら34週間以内に再検査が勧められます。


400
µg/L以上:膵炎を示唆します。

  
 
 治療は内科治療が主で、輸液をしながら制吐剤や鎮痛剤、抗生剤、蛋白分解酵素阻害剤などの投与を行います。

ウサギの毛球症
 換毛期(春・秋)に気をつけなければいけない病気に、毛球症があります。グルーミングの時に飲み込んだ毛が、胃の中に溜まってしまう病気です。同時に、じゅうたんやタオル、ビニールなどの異物を飲み込んでいると、胃の中で固まって重度の毛球症になります。
 毛球症になると元気・食欲がなくなり、便が小さくなり数も減っていきます。進行すると、胃や腸にガスが溜まったり、胃の出口(幽門)が閉塞し危険な状態になります。 
 基本的には内科療法で、重度の場合には外科手術が必要な場合もあります。予防としては、定期的なブラッシングや、毛球形成防止剤の内服があります。

猫の下部尿路疾患(FLUTD)
 猫下部尿路疾患(FLUTD)は、膀胱と尿道に関係する疾患の総称で、膀胱炎や尿道炎、膀胱や尿道の尿石症などが含まれます。
  頻繁にトイレに行くのに尿が出ない、排尿時の痛みで鳴く、トイレ以外の場所で排尿する、血尿、など膀胱炎の症状が現れます。また、尿道結石や尿道栓子などにより尿道が閉塞し、排尿ができない状態になると、急性腎不全を起こし、尿毒症を引き起こすことがあります。
  治療は、尿道が尿道結石や尿道栓子で閉塞している場合には緊急処置が必要となります。カテーテルを用いて尿道の閉塞を解除し、膀胱内を洗浄します。尿道閉塞を起こしてから時間がたって急性腎不全に陥っているようであれば、点滴等の治療も行っていきます。
 
犬の椎間板ヘルニア
 椎間板が脊髄に向かって飛び出し、脊髄を圧迫する状態が椎間板ヘルニアです。好発犬種はダックスフンド、シーズー、ウェルシュコーギー、ビーグル、コッカースパニエル、ペキニーズ、ラサアプソなどです。椎間板ヘルニアが犬で最も起こりやすい場所は胸椎と腰椎の移行部(背中)と頚椎(首)です。
 椎間板ヘルニアで脊髄が圧迫されると様々な脊髄障害が出ます。この脊髄障害は重症度によって5段階に分類され、段階によって選択する治療法が違います。

爬虫類の代謝性骨疾患 Metaboric Bone Disease (MBD)
 主に爬虫類の病気です。フクロモモンガにもあります。カメでは甲羅の変形や過長嘴が見られ、食欲不振になることもあります。原因は紫外線照射不足、栄養不均衡(カルシウム、リン)です。
 飼育環境の改善が必要で、注射や内服薬が必要な場合があります。
 


歯の病気
  犬が高齢化していくとよくあるのが歯周病です。「ワンちゃんのお口がくさい」と感じたら注意が必要です。茶色い歯石が歯の表面を覆ってたりしてませんか?また、ハグキが赤くはれたりしていませんか?歯石によって歯肉が侵される病気で5歳以上のわんちゃんの実に8割以上が歯周病とも言われています。
 そして、匂いだけではなく食事にも影響がではじめます。ワンちゃんがごはんを食べるときに痛みを感じたり、ひどくなると細菌が血管から進入して感染症を引き起こすことも・・・。そうなると歯を抜かなければならなくなります。
 歯磨きと定期的な歯科検診で歯石を除去し、歯肉炎の予防をしましょう。
皮膚炎
ワンちゃんの皮膚炎も増えています。皮膚炎にはいろいろ種類があります。
①ノミ・ダニなどの寄生虫性皮膚炎
②細菌感染による細菌性皮膚炎
③カビによる真菌性皮膚炎
④ホルモン異常による皮膚炎
⑤アレルギー性皮膚炎
 皮膚炎の原因を特定してから、しっかり治療しましょう。
フィラリア症
 フィラリアは寄生虫で心臓に住み着いてさまざまな障害を起こす細長い虫です。長いと30cm弱もあったりします。フィラリア感染犬の血中のミクロフィラリアと呼ばれる子虫が蚊の体内に取り込まれ、蚊の体の中で成熟し感染幼虫になっていきます。そうすると、この蚊が他の健康な犬の血を吸血し、その際に寄生してしまうのです。まれに猫、フェレットでもみられます。
よって、蚊のいる時期に予防が必要です。当院では5月中にミクロフィラリアの感染の有無を検査し、6月から12月まで予防をしています。
犬の膝蓋骨内方脱臼
この脱臼は、初めてのワクチン接種で来院される小型犬の子犬で、すでに症状があらわていることが多い病気のひとつです。
膝蓋骨内方脱臼とは膝の「おさら」が、内側にずれて(脱臼)しまうことです。一般に内方脱臼は小型犬(チワワ、ポメラニアン、パピヨン、ヨークシャー・テリア、トイ・プードル、シーズー、マルチーズ)に多くみられます。逆に、外方脱臼は大型犬に多くみられます。
先天的、あるいは何らかの障害(外傷など)によって発生します。原因は様々で、骨構造・筋腱・滑車溝(膝蓋骨が収まる溝)の異常が考えられています。


肝臓の病気
肝臓は、再生力が強く、悪くなってもなかなか症状に現れません。つまり、人間でもよく言われるように、「沈黙の臓器」なのです。言葉を話せないワンちゃんやネコちゃんではなおさらです。日頃から偏らない食生活と定期的な健康診断を心がけてあげましょう。
●水を異常に飲みたがる
●よく吐くようになった
●食欲がなくなってきた
●口が臭い
●トイレの回数が増えた
こういった症状がめだつようなら、慢性肝不全の疑いがあります。肝不全が発見される頃にはある程度病状が進んでいることが多く、人間と同じで長く付き合っていかなければなりせん。
脂肪肝などの習慣病は人間と同じですから適度な食事と適度な運動を心掛けるようにしましょう。